気ままにゲームレビュー#10 〜ようこそリバティーシティへ〜

オープンワールドゲームで最も重要なのは、いかにその世界が魅力的であるかだ。そんなオープンワールドを実現し、今なお色褪せない作品がこれ。

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ロックスター・ゲームズテイクツー・インタラクティブジャパン発売、グランドセフトオートⅣ:コンプリートエディション。このゲームを、例のごとくゲーム性、ストーリー性に分けてレビューしていこうと思う。

 

〜ゲーム性〜

 

やはりこのゲームで最も優れているのは、徹底的に作り込まれた街の情景、人々の動きだ。

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街では多くの人々が生活しており、座り込んでいたり、買い物帰りだったり、警官に追われていたりと、その状況は様々。場所によって人の様子も変わってくるので、色々なところに行きたくなってしまう。

ミッション内容も様々だ。

銃撃戦を繰り広げ、

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トラックにしがみつき、

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カーレースに挑んで、

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オカマとデートして、

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弁護士事務所の面接を受ける。

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そんな最高アメリカンライフを満喫できるのが、今作の魅力だ。

ただ、難易度は結構高い。今作はミッション選択式だが、基本的にチェックポイントは無く、失敗すればそのミッションは初めからやり直しとなる。さらに失ったライフや弾薬もそのまま引き継ぐため、戻し作業は非常にしんどいこと間違いなしである。

だが雑になってはいけない。そうなったらもう負の連鎖からは逃れられないので、慎重さ、冷静さを忘れないことが重要だ。

また、敵は重要キャラ以外はマップに表示されないため、常に全方位に気を配らなければならず、即座な判断力も求められる。一ミッションやった後の疲れは凄い。でも先が気になるからやってしまう。

それがこのゲームの凄いところだ。

 

〜ストーリー性〜

 

実はこのゲーム、様々な重く深いテーマを取り扱っている。だが先ずは、今作に収録されているDLC二作から触れていこうと思う。これら二作は、リバティーシティにおけるいわゆる『』と『』だ。

ザ・ロストアンドダムド

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主人公はジョニー・クレビッツ。バイカーギャングロストの副リーダーとして生きる彼は、穏健派として、チームの為に敵対するギャング達と休戦協定を結ぶなど尽力していた。しかし、ムショに入っていたリーダーのビリー・グレイが出社してきたことで、事態は大きく動き出す....というストーリー。

ザ・バラッドオブゲイトニー

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主人公はルイス・ロペス。雇い主であり相棒でもあるクラブオーナー通称ゲイ・トニーが抱える借金のためにリバティーシティの裏世界を奔走するという物語。

彼らは後述する本編にも何度か登場しており、このdlcをプレイすることで、いかに多くの人間の思惑が今作で絡み合っていたかがよく分かるだろう。

いよいよ本編に入る。

物語は、主人公が船に乗り込みロスサントスへとやってくるところから始まる。

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この男が主人公のニコ・ベリックだ。彼は祖国で従軍していた経験があり、そこで1人の仲間の裏切りで自分が属していた部隊を壊滅させられたという過去を持っている。リバティーシティへ来た理由もその人物への復讐のためであり、この時点で彼は『復讐の是非』『反戦』という二つのテーマを背負うことになる。彼は復讐のため、裏の世界に手を染め、金をかき集め、情報を得ていく。そんな彼の選択が、物語を、そしてプレイヤーの心を大きく動かすことになる。物語の目的は最後まで復讐なのだが、全てを成し遂げた時にニコが見せる表情は必見である。

彼はなんのために戦えばよかったのか。それとも戦わないほうがよかったのか。ゲームを終えた今でも、自分は答えを出せずにいる。

 

〜まとめ〜

 

ハリウッド映画のようなド派手さは無いが、個性的かつ人間臭い登場人物達との尖りまくった掛け合いと、緻密かつ大胆な感情表現で引き込んでくれる今作。さぁ、みんなでリバティーシティへ飛び出そう。

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