気ままにゲームレビュー#8 〜オレをハメたのは、天使か、悪魔か〜
各ゲームには、それぞれ面白い要素がある。アクション然り、謎解き然り、大ヒットを飛ばしたゲームには全てその”面白い要素”が備わっていた。そんな要素を混ぜ込みつつ、味を整えることに成功したゲームがこれ。
THQ、コナミ発売の、ダークサイダーズ〜審判の時〜。知る人ぞ知る佳作であるこの作品を、今回はレビューする。
〜ゲーム性〜
先述した通り、この作品は過去の大ヒットゲームの「いいとこどり」をした作品だ。
敵の四肢を切り落とすといった豪快なアクションはゴッドオブウォーを彷彿とさせ、数種の武器、ソウルといった装備強化のシステムはデビルメイクライと趣きが似ている。
フィールドに点在する謎解き要素はゼルダの伝説にも追随する魅力があり、まさにゲーム界のアベンジャーズである。
さらにこのゲームの凄いところは、それら全てが調和を保っているところだ。どれ一つとってもゲームバランスを崩壊させることなく、寧ろプレイ環境にメリハリをつけるいい素材になっている。
暴力でスッキリしたい!謎解きをじっくり楽しみたい!そんな様々な要望全てに答えてくれる。
探索要素も充実している。集めてショップの役割を担うキャラに渡せるもの、集めることでステータスを上昇させるもの、伝説の鎧の欠片など、広大なフィールドを歩くには充分すぎる要素が転がっている。
真ん中で光ってるのが各地に点在する収集物『アーティファクト』。右のやつに横流しすれば金(ソウル)が手に入る。
ただ今作、アクションが少し難しい。敵の一撃が重く、三撃ほど食らえばもうライフゲージが半分削られている。ガードはすぐ崩されるし、回避行動にもラグ等の制約があるため迂闊には使えない。
ただコンティニューに制限はなく、再スタートも直前からなので、サクサクと進められるだろう。
〜ストーリー性〜
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気づいたらこうなっていた。いや、最初の方から割とこんな感じだった。
物語は黙示録を題材としており、人間の世界に無数の隕石が降り注ぐ終末戦争から始まる。
そんな、最初からクライマックスな惨状に召喚された四騎士の一人『ウォー』が今作の主人公だ。
アメコミ然としたビジュアル。イケメンである。
彼は本来召喚されるべきではなく、本来なら終末戦争ももっと後に起きるはずだった。それを引き起こし、人類を滅亡させたのはお前だろう。
そんな理不尽な嫌疑を上司たちにかけられ、その嫌疑を解くために冒険が始まる...というのがザックリとしたストーリー。まさに社畜の鑑である。
そもそも分からない単語がポンポン飛び交うので、気づいたらどこか遠くへ行ってしまったような気分。黙示録についてしっかりと調べてみたら、話はまた変わるかもしれない。
世界観は結構壮大だし地味なストーリーでもないので、一概に悪いとは言えない。全然わかんないけど。
〜まとめ〜
パクリが決して悪くないことを証明した、意外と革新的なゲームである今作。実は2、3とシリーズ化もされている、隠れた名作ゲームである。
それではまた次回。
ウォーさんの上司の方々。強面の究極スタイル。