気ままにゲームレビュー#7 〜神となる前、その男はひとりの人間だった〜

最新作も大ヒットを飛ばし、名実ともに”神ゲー”の名を欲しいままにしているゴッド・オブ・ウォーシリーズ。そんなシリーズの前日譚を描いた作品がこれ。

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ソニーコンピュータエンターテインメント発売の、ゴッド・オブ・ウォー:アセンション

れっつゲームレビュー。

 

〜ゲーム性〜

 

凄い!!なんて迫力だ!!!

 

このゲームをプレイした人なら、誰もがそう思うだろう。自分はゴッド・オブ・ウォーシリーズ初プレイだったので、尚更だ。それ程までに、今作のゲーム画面から繰り出される豪快かつ繊細な映像美は秀でている。

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雑魚敵や巨大ボスとの手に汗握るバトル。序盤からこんな場面がポンポン飛び出し、休む暇を与えてもらえない。だがそれがいい。もし安らぎが欲しいなら、DSで子犬でも弄っていればいいだろう。

洋ゲーあるあるの例に漏れず、今作ではQTEシステムが採用されている。画面上に表示されるボタンを瞬時に押すことでゲームを進めるシステムだが、その際の画面がまた大迫力

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絶え間なく繰り広げられる豪快な闘いは、プレイヤーの内に秘められた闘争心を爆発させること間違いなしである。

戦闘は間違いなく素晴らしいが、ステージの随所に見られる謎解き要素は微妙。

崩壊したオブジェクトの時間を、戻したり進ませたりを組み合わせて活路を切り開く。のだか、微妙にテンポが悪くてダルく感じてしまった。これに関してはプレイヤーに合う合わないもあるだろう。

それでも建物がガラガラと音を立てて移り変わる様は迫力に溢れているので、視覚的には良いギミックだと思う。

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また、このゲームにはまた一つ問題点として挙げられる部分がある。

なんとこのゲーム、カメラ操作がないのだ。迫力を第一に考え、その場面場面に合ったカメラワークに自動で移行するのだが、イマイチ見づらかったりする場面が多かった。特に酷かったのが、あまりに画面を引きすぎて主人公がちっちゃくなってしまったところである。

f:id:metalgearlovepotter:20190218195650p:imageいや分からん分からん。もうちょい主張しろ。

いくつか改善して欲しい部分もありつつ、やはりゲーム性においては大迫力の一言で表現するのが一番だろう。

 

〜ストーリー性〜

 

ギリシア神話を題材にした壮大な展開が売りのストーリーで、冒頭から巨人の身体の上で戦いを繰り広げるなど、そのスケールは凄まじい。

今作は、スパルタの英雄クレイトスが、家族の敵である神々に反旗を翻すまでを描いた物語。

彼の人間としての弱さ、苦悩がフィーチャーされており、亡き妻と娘に対する想いがひしひしと伝わってくる。

主人公の裏切りを止めるべく3人の女神たちが襲ってくるというストーリーなのだが、その内の一人である『ティシーフォネー』がやけにエロい。

f:id:metalgearlovepotter:20190218203314j:imageチラチラ覗く足がよろしくない。非常によろしい。

しかし今作、話の展開が少々チグハグだ。

最初の展開に一区切りがつくと回想として過去に飛び、そこから現在まで戻ってある程度進むとまた過去に飛ばされる。

理由も『クレイトスは思い出していた』という唐突なナレーションで済まされるので、過去と現在を行き来する必然性が感じられなかった。

内容自体は結構面白いだけに、少し残念だ。

 

〜まとめ〜

 

ギリシア神話という壮大な題材を存分に活かしたストーリー、ステージ、キャラクター、アクション。

ダイナミックな動きで敵をなぎ倒し、腹や頭を掻っ捌く内容はストレス発散にぴったりなゲームだろう。

それではまた次回。

f:id:metalgearlovepotter:20190218205537j:imageクレイトスさん、そこは...?