気ままにゲームレビュー#6 〜君は生き延びることができるか!?〜

ガンダムというメジャーコンテンツと、徹底的なリアル表現が融合したマニアックな作品がこれ。

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バンダイナムコゲームス発売の、機動戦士ガンダム ターゲットインサイト

PS3発売と同時に発売された最初期5タイトルに名を連ねる今作を、ゲーム性とストーリー性に分けてレビューしようと思う。

 

〜ゲーム性〜

 

ガンダム系のゲームと言えば、軽やかな動きでフィールドを駆け回り、サーベルとライフルを駆使して敵軍の機体を倒していくのが、誰もが思うプレイ内容だろう。

だが、今作は違う。操作する機体は上下に身体を揺らしながらぎこちなく歩を進め、甚大なダメージを受けるとパーツが損壊するのだ。

これがゲーム画面。

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土埃や機体汚れなどのグラフィックにとても力が入っており、他のガンダム系ゲームとは一線を画した臨場感となっている。

今作は、”ターン制度”を採用している。

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まずはここで機体の修理、補充、改造などを行い、次のミッションに備える。ターンは日にちで表現され、準備が終了する日にちまで進んだところで、次のミッションに臨むという仕組み。

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最初は”NEXT TURN”以外に消化する方法が無いが、機体が一切損傷せず整備も進む訓練ミッションが解放されてからは、それをプレイしながら進めていくことになる。

またミッションには受注可能期限が設定されており、この期限を過ぎると受注できなくなってしまう。しかし逆に言えば、難易度が高くクリアが出来ない、または面倒くさいと感じたミッションは気軽に飛ばすことが可能ということであり、プレイスキルに自信がないプレイヤーも安心だ。

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機体の改造も、性能だけではなく見た目まで変わるものまであるので、視覚的にも楽しいものになっている。

f:id:metalgearlovepotter:20190205002754j:image森林地帯使用にカスタムしたジム。迷彩柄が非常にかっこいい。

しかしこのゲーム、少々プレイヤーに不親切なシステムが見受けられる節がある。

まずはインターフェース。ミッションは対応エリアごとに表示されるのだが、エリアが増えてくるといちいちエリアメニューを開いては閉じを繰り返さなければならないのだ。せめて未クリアミッションは同時に表示されるくらいの工夫が欲しかった。

そしてこのゲーム、ミッションのやり直しが効かないのだ。一度クリアすると物語が終わって二週目に移行するまで一切プレイが不可能になる。

今作はクリアランクシステムを導入しているので、Sランク取れるまでやり直せないのはもどかしいところである。

 

〜ストーリー性〜

 

物語は10/3〜12/31までの期間、新たに設立された『試作モビルスーツ実験部隊』の隊長として、昇進を重ねながらミッションを遂行していくというものになっている。

原作にあった『一年戦争』と呼ばれる戦争の末期の様子を描いたもので、原作ファンなら絶対分かるようなネタもある。

が、それらは全てテキスト上のもの。

キャラクターは全て声だけの出演で、モビルスーツが動くCGムービーなども一切ない。

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f:id:metalgearlovepotter:20190205010507j:imageミッション開始時にモビルスーツが突っ立ってる様子が流れる。本当にこれだけ。

ただ終戦が近くなってくるとBGMが物悲しいものに変わるなどの演出もあるにはあるので、皆無というわけではない。

 

〜まとめ〜

 

PS3の滑り出しを飾るには申し分ない本作。モビルスーツの数も豊富で、コレクションするだけでも楽しい作品である。

それではまた次回。

f:id:metalgearlovepotter:20190205012403j:image一年戦争終結。時代は次の局面に移っていく....。

 

 

 

 

 

気ままにゲームレビュー#5 〜悲しき男達の、運命は何処へ〜

清廉潔白なオッサンより、ダーティでアウトローなオッサンに心惹かれる。そんな日もあるだろう。

そんな人々にギリギリお勧めできる作品がこれ。

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アイドス、スパイク発売の、KANE & LYNCH-DEAD MEN-(ケイン&リンチ デッドメン)。

この作品は、自分が初めて非の打ち所がないクソゲーとして認定した、記念すべき一本だ。

それでは早速、ゲーム性とストーリー性に分けてレビューしていこうと思う。

 

〜ゲーム性〜

 

ps3初期の作品ということもあって、グラフィックはあまり宜しくない。それはいい。問題なのは判定がガバガバな照準である。

お前どこ飛んでんだよ!!みたいなことが多々ある。敵も無駄に固いので、相乗効果でイライラする。

f:id:metalgearlovepotter:20190126114850j:imageこれで当たらないってどゆこと?

キャラクターの挙動もおかしい。移動時は上半身ほぼ固定で腕だけブンブンしている。ダッシュ時はその症状がさらに顕著になる。

f:id:metalgearlovepotter:20190126110710j:imageこういう腕振り人形でよく遊んでた。

このゲームで一番不満に思ったのが、”MAPがない”ことだ。いや、正確にはある。あるにはあるが、表示されるのは自キャラと仲間キャラのアイコンと、目的地のアイコンのみだ。敵キャラどころか地形すら表示されない。極め付けに、常時表示されないという使いづらさだ。暗いステージが多いことも相まって、非常にイライラした。

このゲームでは、NPC(ノンプレイヤーキャラ)を重要視するシステムが搭載されている。

集結、攻撃、指定した場所へ移動、武器の譲渡など、バリエーションは割と揃っている。

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が、AIがアホ。「撃て」と指示した敵兵は撃たないし、気づけばどこか遠くの方へ消えている。

しかもNPCが死ぬと自動的にゲームオーバーなので、どこで死にかけてるかも分からない仲間を、助けに行かなければならないというストレスまでついてくる。

プレイヤーキャラが力尽きそうな時に助けてくれるのもNPCなのだが、敵との銃撃戦に夢中で気づかれず、そのまま死んでいった場面もあった。

正直、「ここがよかった!」と手放しで褒められる部分が無いのが実情なのだが、このゲームをプレイしていて一つ、とても面白かった箇所がある。これだ。

f:id:metalgearlovepotter:20190126115025j:image『日本』ステージで見つけた張り紙。多分というか、絶対間違っている。

 

〜ストーリー性〜

 

ゲーム性はイマイチを極めているが、ストーリー性は結構いい。

主人公は死刑執行直前の犯罪者。昔身を寄せていた裏傭兵組織に連れ去られ、妻と娘を人質にまた犯罪を強要させられる、というストーリー。

おっさんだらけの渋い顔ぶれと、声優陣の好演によって、かなり骨太な内容に仕上がっている。

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画面左の男が相棒キャラのリンチ。時々精神が不安定になって暴走するという厄介者だが、こいつと挫折を経て関係を深めていく展開は結構熱い。

ただ今作のストーリー、骨太すぎてめちゃくちゃダークな内容になっている。

主人公は妻と娘を助けるために奔走しているのに、その二人からは蔑まれ罵られる始末。

f:id:metalgearlovepotter:20190126131920j:imageゲームのクソっぷりに耐えてきたプレイヤーにこの仕打ち。泣いていいですか?

そんな境遇にも耐えながら15にも及ぶチャプターを生き延びても、最後に待っているのは究極の二択。

ここでなんとストーリー分岐が発生するという力の入りようだが、どっちを選んでもハッピーエンドはない。

一応物語自体は完結するのだが、とても純粋に前を向ける代物ではなかった。

それでもそのビターな後味が作品の雰囲気に更なる味を足しているので、寧ろ良かったのかもしれない。

 

〜まとめ〜

 

グランドセフトオートのような雰囲気を期待して買ったら、それ以上にダークかつクソだった今作。

オッサン好きでクソゲーに手を出してみたい猛者にはぴったりのゲーム、かもしれない。

それではまた次回。

f:id:metalgearlovepotter:20190126133232j:imageLet's party .

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気ままにゲームレビュー#4 〜弾よりも、速く〜

鋼鉄のパワードスーツと、煙草を吸うオッサンは大体かっこいい。そんな二大要素と諸々を詰め込んだ作品がこれ。

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セガゲームス発売の、VANQUISH(ヴァンキッシュ)。今回はこのゲームを、ゲーム性とストーリー性の2つに分けてレビューしようと思う。

 

〜ゲーム性〜

 

今作は、バイオハザードデビルメイクライなどの大作を生み出してきた製作陣によって生み出された意欲作である。

ゲームはTPS(三人称視点のシューティング)で進んでいき、白熱した銃撃戦が楽しめる。

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敵の銃撃は嵐のように降り注ぎ、一撃で死に至るようなものもあるため、無策で敵陣に突っ込むと言ったゴリ押しプレイはオススメできないレベル設計だ。

今作の目玉は、回避行動中に対応したボタンを押すことで、時間の流れを鈍化させるARモード。このシングルプレイに特化したシステムが、他のTPSゲームとは違う独特なプレイテンポを生み出している。

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そしてもう一つ重要なシステムが、ブースト機能である。その名の通り圧倒的な速さで戦地を駆け抜けるこの機能は、視覚的演出も相まってとても魅力的だ。

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ブーストで一気に距離を詰め、ARモードで鈍化させた敵を一掃する。一度この速度と快感を味わってしまえば、抜け出すことはできない。

もちろん、良い部分ばかりではない。今作はハイスピード&ハイテンションをコンセプトにしているが、ゲームシステムは意外とシビアだ。

まずは先ほど述べた二つの目玉システム。これらを使用するには対応したゲージを消費しなければならないのだが、このゲージ管理が非常に難しい。

ハイになって暴れていたらいつのまにかヘヴンに行っていた、なんてこともしばしばである。

ただこのシビアさも難易度を下げれば急激に緩和されるので、爽快感だけを追い求めるならば難易度を下げればいい。救済策の充実は流石セガと言ったところか。

f:id:metalgearlovepotter:20190121221652j:image”CASUAL AUTO”では敵に自動で照準が合う。とても楽。

自分が今作で最も良くないと感じるのは、武器周りのゲームシステムだ。今作には個性豊かな多数の武器が登場する。しかし、一度に保持できるのは四種のみ。使う場面が限られる武器も存在するため、結果的に汎用性の高い武器を使い続ける結果になってしまった。せっかく個性的なものが揃っているのだから、武器の所持数に制限を持たせず、いつでも任意の武器を使用させて欲しかった。

ゲーム性は大体こんなところ。続いてストーリー性に移ろう。

 

〜ストーリー性〜

 

飄々としたヘビースモーカーの髭面が、ゴツくて厳つい髭面と国家の危機を救うべく戦うAセット定食白飯大盛りのようなストーリー。

更に終盤では政治的陰謀が絡んでくるなど、正に『王道』。

f:id:metalgearlovepotter:20190121222046j:image主人公のサム。イケオジである。

序盤に少々おグロい描写もあるにはあるが、戦う相手は基本ロボット兵士なので、ストレスフリーにストーリーを楽しめる。

これは偏見なのだが、煙草を吸うキャラが一度は通る道が、強制的に煙草の火を消される展開だ。もちろん今作にもある。

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f:id:metalgearlovepotter:20190121222556j:image突然襲いかかる強面。言い分は「艦内禁煙だ。」だそう。普通に言え

ただ今作のストーリーには一つ大きな問題がある。

なんと、「  未  完  」 なのである。

一応の決着はつくものの、明らかに続編を想定した終わり方で、しかも2019年現在まで続編の発表がないときている。    

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多分もうない。哀しい。

まぁ、それでも目まぐるしく進んでいくストーリー展開には飽きることがないため、決してつまらない訳ではない。寧ろ面白いまである。

キャラクターも個性豊かだ。主人公の相棒格のごっついオッサン。圧倒的サービスショットを連発する女性オペレーター。アゴの主張が激しい敵組織の大ボス。数は少ないものの、充分物語を担うビジュアルを備えている。

f:id:metalgearlovepotter:20190121213834j:imageロシアを占拠したテロ組織『ロシアの星』リーダー。どうしてもアゴに目がいく

 

〜まとめ〜

 

画期的かつスタイリッシュでシビアなアクションが魅力の本作。爆発的とは言わずとも、ファンは一定数獲得した隠れた名作だと思う。

それではまた次回。

f:id:metalgearlovepotter:20190121222752j:imageこれもう狙ってるだろ製作陣。

 

 

 

 

 

 

気ままにゲームレビュー#3 〜戦いは蘇り、新たな歴史になる〜

クウガから始まり、平成最後の作品であるジオウまで続いた自分も大好きな仮面ライダーシリーズ。そのウィザードまでの活躍を詰め込んだゲームがこれ。

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バンダイナムコゲームス発売の、仮面ライダー バトライド・ウォー今回はこのゲームを、ゲーム性とストーリー性に分けてレビューしようと思う。

〜ゲーム性〜

仮面ライダーを題材にしたゲームは、毎年ライダーが放送中の年に対戦型格闘ゲームの形で発売されていた。今作は、その流れを打破するかのように世に放たれたゲームだ。

故に荒削りな部分もあるが、今作はシリーズ一作目でありながらしっかりとした完成度を誇っている。

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基本はこんな感じに、大量に湧いてくるザコ敵を簡単なコマンド(ほぼ◯・△・△+◯のみ)で打ち出せる技を駆使し、なぎ倒しながら進んでいく。

出せる技はどれもライダー好きなら知っている技ばかりで、エフェクトも派手なため使っていて楽しいし、各ライダーのレベルを上げれば使える技やチェンジできるフォームもどんどん増えていく。

また一部の技はファンを唸らせる仕様になっていたりもするので、ライダーファンは必見の内容になっている。

敵が硬すぎたり遠距離武器を使ってくる敵が鬱陶しすぎるなどの懸念点はあるものの、概ね一定の水準を保っていると言っていいだろう。

 

このゲームが売りにしていた要素の1つに、バイクに乗ってステージを駆けるという要素がある。が、これがあまり活かしきれていない要素となっている。

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バイクに乗って進めば早く目的地につけるため確かに快適なのだが、逆にそれ以外の用途がない。

バイクに乗っている間はただ走ることしか出来ず、敵も何故か優しく道を空けてくれてしまう。

一応ジャンプ台から飛び上がって突進することで敵の耐久力が高いヘリを一撃で落とせるという要素があり結構楽しいのだが、これも一部のステージ限定なので少し物足りない。

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せっかくならバイクに乗りながら攻撃して敵を薙ぎ倒すといったライダーらしいアグレッシブなアクションを楽しみたかったというのが正直な感想である。

しかし今作には、そんな微妙な不満を全て吹き飛ばすほどの酷い要素がある。それが、とことん追求された”使い回し“精神である。

ステージは景色だけ変わった特に特徴の無い4〜5ステージをローテーション。

ミッションもオブジェを壊し、敵を倒し続け、バイクでタイムアタックの繰り返し。

ボスキャラも『記憶の具現化』と最もらしい理由をつけて使い回し。

一作目ということを鑑みても使い回しが目に余る内容で、使えるライダーもクウガ〜ウィザードまでの主人公ライダーとバース、メテオ、ビーストと少ないため当然終盤になるにつれてダレてしまう。

せめてラスボスくらいはオリジナルの敵かなにかを出して盛り上げてほしかった。

少し不満が強めに出てしまったので、再びこのゲームの良いところを紹介しようと思う。

まずは先にも少し触れたレベル要素。キャラゲーに手を伸ばすゲーマーは大体使いたいキャラがいるのが常であり、それが性能差の振るいにかけられるのは非常に残酷だ。今作は、それをレベル制度で打破している。

どのキャラもレベルを上げることでラストステージ高難易度までクリアする力を得ることが可能で、それがそのままやり込み要素としても機能するので非常にお得だ。

f:id:metalgearlovepotter:20190120133150j:imageレベル99でカンスト。レベルが上がるごとに必殺技や別フォームが解放される

また、スキルを3つまでセットすることが可能で、攻撃範囲強化、体力増強など豊かなバリエーションになっている。

各キャラの再現性も非常に高く、好きなら好きなだけ楽しくなれるプレイアブルキャラが勢ぞろい。強力なフォームでボスキャラを叩きのめし、最後は基本フォームに戻って必殺キックでフィニッシュなんてできたら盛り上がること間違いなしである。

〜ストーリー性〜

こ  ん  な  歴  史  は  い  ら  な  い  。

今作にはオリジナルのストーリーが用意されているのだが、これが怒涛の勢いで滑っている。親の顔より見た親子ネタなのだが、延々と続く代わり映えのないミッションの最中に唐突に挟まるので、何一つ興味が湧かない。心情描写も少なく、しかも最後は捻りのないハッピーエンドなので、やり遂げた後に沸く感情は「ふーん、よかったね。」のみである。

f:id:metalgearlovepotter:20190120135335j:imageこの人だかなんだか分からないのがオリジナルキャラクターのカナリア。せっかく高まっているテンションを下げてくる光る悪魔。

今作では、各作品の過去の名シーンが再現されていることも事前の売りの一つだった。

クウガとダグバ・ゼバの雪上の一騎打ち、アクセルとウェザードーパントの因縁の戦い、フォーゼの卒業式など、自分も楽しみなエピソードがたくさんあったのだ。

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が、蓋を開けてみれば、せっかくの名シーンに水を差すカナリアのセリフの数々に興を削がれる毎日であった。

せっかくオリジナルキャストの方々を声優として呼んで名作エピソードの再現を試みたのなら、各話ごとに独立した描き方をしてほしかった。

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f:id:metalgearlovepotter:20190120143514j:image協力を求めてたライダーを連れ去られた時の反応。ちなみにこれで二度目。ポンコツである

PS2のソフトで、『ウルトラマンファイティングエボリューション3』というウルトラマンキャラゲーがある。この作品も歴代の名エピソードを再現したゲームなのだが、こちらは無駄なオリジナルキャラもストーリーも存在せず、原作再現に絞った非常に素晴らしい作品だ。ジャンル違いとはいえ、同じような作り方をこの作品にもしてほしかった。

 

〜まとめ〜

 

色々と言いはしたが、声優もオリキャスで豪華だし、技の再現性も非常に高くて製作陣の愛を感じるので、ライダー好きならやっておいて損はない作品だと思う。

それではまた次回。

f:id:metalgearlovepotter:20210529234115j:imageちなみに僕は龍騎が一番好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気ままにゲームレビュー#2 〜激突!四大決戦!!〜

MJ以外は大体好きなサム・ライミ版のスパイダーマンシリーズ。そんなライミ版スパイダーマン映画の三作目をゲーム化したのがこれ。

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アクティビジョン発売、スパイダーマン3PS3初期に発売されたソフトで、自分が初めて遊んだPS3ソフト。テスト勉強ほっぽって、一日20時間ずっとやれるくらいには面白かった。

このゲームを、ゲーム性とストーリー性の2つに分けてレビューしようと思う。

 

〜ゲーム性〜

 

スパイダーマンシリーズは、映画が監督とキャストを変えてリブートされる度にゲームシリーズも新たに発売され直しているのだが、これはサム・ライミ監督版を元にして作られた最後のソフトになる。

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これがゲーム画面。アメイジングスパイダーマンや、marvelスパイダーマンと比べると、少し迫力に欠ける気がする。

それでも、やってみると充分楽しい。

基本は□ボタンと△ボタンの組み合わせで格闘コンボを決めていくのだが、狙わずとも適当にポチッておけばいろんな技が出るのでストレスフリーに楽しめるし、ゲームを進めていくと出せる技が増えていくのでモチベーションも上がる。

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スパイダーマンにかかせない蜘蛛糸も、◯ボタンの押し加減でバリエーションが増えるので、ついついプシュッと出してしまう...というか使わないとキツい。

このゲーム、画面外から恐ろしく早い銃撃がバンバン飛んでくるので、ボケっとしてると直ぐに屠られるというシビア設計なのである。

だからこそ、蜘蛛糸で敵を引き寄せることが重要になるのだ。

更に戦闘システムで特筆すべきは、カウンター方法だろう。最近の洋ヒーローゲームは敵の攻撃に合わせてワンボタンが主流だが、今作は少し違う。

まずL1ボタンを押し続けるとリフレックスモードが発動する。このモード中はほぼ全ての攻撃をかわすことが出来、敵の格闘をかわしたタイミングで◻︎ボタンを押すことでカウンターが発動するという仕様だ。

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これがまた難しい。敵の攻撃は出が早く、攻撃を知らせるアイコンが出ても反応しきれないことが多い。かといって常に発動しっぱなしにしていると、発動に必要なゲージが尽きてボコられるという難しさ。ただ理不尽なほどではないため、ここはテクニカルな側面として受け入れられる。寧ろずっとポチポチするだけのゲームよりよほどスリルがある。

移動ももちろん楽しい。というか、これが楽しくないとスパイダーマンのゲームは速攻でGEOられるくらいには重要な要素である。

R2ボタンを押して蜘蛛糸を放ち、PS3のスペックを活かして表現されたニューヨークの朝日や万灯を浴びながら、縦横無尽に空を駆けめぐれる。これもゲームを進めればスピードが増したりトリックを決められたりと増えていくので、飽きが来ない。寧ろ飛び回ってるだけでも割と時間を潰せたりする。

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インターフェースもよく作られている。マップ画面ではプレイ可能なミッションのアイコンや街の治安レベルが表示され、L1画面で手軽に選択可能だ。

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〜ストーリー性〜

 

基本は映画『スパイダーマン3』をなぞったメインストーリーに、大量のサブストーリーを加えたうまい棒パーティパックみたいな内容。寧ろサブストーリーの方がメインと言ってもおかしくはない。

サブストーリーは3〜5のミッションで構成され、それぞれに原作でも名のあるヴィランが登場する。

アメイジングスパイダーマンで脚光を浴びた蜥蜴男リザード、賞金稼ぎのハンタークレイヴン、裏社会の帝王キングピンなど、次はどんな強い奴と相対するのかと、さながらリュウのような高揚感を得ることができる。

f:id:metalgearlovepotter:20190117124439j:imageリザード。ゲームならではのキャラグラになっている。

また、ゲームオリジナルの犯罪組織も登場し、こいつらを潰して街の治安を回復することもサブ要素の1つだ。

こいつらもまたキャラが濃い。北斗の拳に出てきそうなゴリマッチョ達の『アポカリプス』、ゴスロリメイドのクレイジーガールズ『アーセニック』、東洋の秘術を使う中国マフィアの『ドラゴンテイル』と、こいつらだけで充分だろと思うほどに手強い相手である。専用のカッコいいBGMまで用意されているんだからもう素晴らしい。

f:id:metalgearlovepotter:20190120144603j:imageアポカリプスのボス。それぞれの組織にボスキャラが存在し、それぞれキャラが濃い。

 

〜まとめ〜

 

スパイダーマンは自分が映画を好きになるきっかけを作ったヒーローで、思い入れは深い。

そんな親愛なる隣人の活躍を体験できるゲームの一つである本作は、間違いなく良ゲーの部類に入る一本だったと思う。それではまた次回。

f:id:metalgearlovepotter:20210529233309j:image本作のヒロイン。もうちょいなんとかならなかったのか